« さよなら、EOS7D。 | トップページ | 再び、多摩川で「ドクターイエロー」の撮影を。 »

2012年6月24日 (日)

「セミ・クラシック」の巨匠、ルロイ・アンダーソンのこと。

2406121 とある時は、運動会のBGMで。
またとある時は、百貨店で。
そのメロディを聴く機会の大変多い作曲家ながらも、名前を聞いて「?」になる事が多いのが、このルロイ・アンダーソン(Leroy Anderson)ではないでしょうか。
ハーバードで音楽の教育を受けながらも 音楽家として活動するきっかけを掴めず、言語学者として大学で教鞭を執っていたのですが、とある時に大学の学生歌の編曲をやった事で ボストン・ポップスの常任指揮者だったアーサー・フィードラー(Arthur Fiedler)の目に止まり、コンサート向けのオリジナル曲を書くように依頼された…というのが、この人物の”作曲家”としてのデビュー(この時に作曲されたのが、「ジャズ・ピチカート/ジャズ・レガート」の二曲)。
その後、アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス向けに数々の珠玉の名曲を発表し、それらは今でも ポップス・オーケストラやブラスバンドなどの「定番曲」として幅広く演奏され続けています。
正当な「クラシック曲」では無く、「セミ・クラシック(所謂、クラシックとポピュラー・ソングの”中間”)」という扱いを受けているせいか、その音楽をじっくりと聴かれる機会というのはそう多くはない印象なのですが、改めて聴いてみると、オーケストレーションの纏め方や和音の使い方など 心をぐっと掴む その豊かな”色彩感”に驚きます。
時計が時を刻む様子をウッドブロックで表現した「シンコペーテッド・クロック(Syncopated Clock)」、馬が雪上でそりを引く情景を鈴と鞭状の打楽器(ルーテ)で表現した「そりすべり(Sleigh Ride)」、猫の鳴き声をメロディに取り入れた「踊る子猫(Waltzing Cat)」、タイプライターのタイプ音を取り入れた「タイプライター(The Typewriter)」などなど ユーモア感溢れるメロディも特徴的で、時に「アメリカのヨハン・シュトラウス」と言われたりするのも納得…という感じです。
数あるオーケストラの演奏を聴き比べて見ましたが、個人的に一番しっくりときたのがアーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップスの演奏で、元々 殆どの曲の初演がここで行われたという経緯から、やはり細かい所まで配慮が行き届いているという印象を受けます。
久しぶりにヘッドホンでじっくりと聴いてみたいと思った一枚でした。

|

« さよなら、EOS7D。 | トップページ | 再び、多摩川で「ドクターイエロー」の撮影を。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/133631/55037419

この記事へのトラックバック一覧です: 「セミ・クラシック」の巨匠、ルロイ・アンダーソンのこと。:

« さよなら、EOS7D。 | トップページ | 再び、多摩川で「ドクターイエロー」の撮影を。 »